オーダースーツ作成の流れ

【①生地を選ぶ】

スーツの良し悪しは生地で決まると言っても過言ではありません。 まさにスーツの顔とも呼べる生地選びは、棚に陳列するカットレングス(一着分に裁断した)の生地から選ぶもよし、ブックタイプのバンチサンプルから選ぶもよし。 様々な生地の中から、好みの色、柄、素材、などを総合的に判断して、慎重に選んでいきます。スーツの出来上がりをイメージしながらの生地選びは、実に楽しい作業です。
生地選定は、目で見るだけではなく、実際に手で触れてみることが大切です。 カットレングスの生地であれば、肩に掛けてイメージを確認することもできます。

【②ボタン、オプション類を選ぶ】

スーツの生地が決まったら、次にボタンや裏地といった付属パーツを選びます。 スーツの色を考慮して、雰囲気に見合うものを数点ピックアップします。 こうした付属パーツのコーディネイトにより、スーツのグレードがさらに引き上げられていきます。 付属パーツはセンスが問われる箇所だけに大切な作業となります。まさに神は細部に宿るといったところでしょうか。
ボタンの素材もいろいろと選ぶことができ、水牛の角を使用した素材や、ナットと呼ばれるヤシの実素材、黒蝶貝、白蝶貝を素材とするものまであります。

【③採寸】

スーツのシルエットを決定づける採寸。
サイズの合わないスーツを着ていることほど恰好悪いものはないです。 熟練したフィッターによるサイジングは、体に合わせ過ぎず、外し過ぎず、絶妙なバランスを保った美しいスーツを作り上げます。
フィッターの腕が試される重要な工程です。

【④ゲージ服でサイズを調整する】

メジャーでヌード寸(体の実寸)を測ったら、完成の目安となるゲージ服を着て、サイジングの完成度を高めていきます。 仮縫い工程のない「イージーオーダー」や「パターンオーダー」は、この時点で体型補正などの微調整を加え、よりバランスの良いスーツとしていきます。

【⑤仕上がり品を確認する】

採寸から約2週間。注文したスーツができあがります。
体型に合っているのはもちろんのこと、ショルダーラインやウエストラインなど、作成時の綿密な対話によって、シルエットもイメージした通りに仕上がってきます。 自分だけのこだわりオーダースーツの完成です。

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